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小笠原近海にはなにも不安要素がなく ところが おがさわら丸出航2日前にある気象予報モデルに怪しい兆候が見え始め その大事な大事な 低気圧が通過する予報。 今回の主催者である広島の磯師W氏は厳しくも勇気ある決断を下した。 これを軽々と受け入れてこその小笠原遠征であったことを思い出す。 #
by rockfist2
| 2024-09-27 23:13
利用していた渡船・秀洋丸の乗り子として働く彼と出会った。 「なにがなんでも自分の船をもって母島で漁師になる」と言っていたコバテツ氏は その後紆余曲折を経て母島で自分の船(ゑびす丸)を持ち、数年前には沖磯への瀬渡しも始めたことは聞いていた。
2017年に4年間の空白期間を経てW君と母島への遠征を再開した時にはタイミングが合わず、 以後これまでコバテツの船を利用することは叶わなかった。 今回やっとその機会が巡ってきそうだったので埃をかぶったタックルたちを引っ張り出した。 同行者はすっかり母島遠征の顔となった広島のW君と、母島は20年ぶりの旧友Y氏。
今も昔も 父島でのおがさわら丸からははじま丸への乗り換えはとてもタイトなスケジュールだ。 僅かな時間で昼食の確保とチケット購入をするために荷物を持って港内を走らねばならないのが毎回憂鬱だったのだけど、今回はなんと父島の女神Kちゃんが弁当を用意してくれていた。 おがさわら丸のコスパの悪い食事に辟易していた我々は予想外のホスピタリティ溢れる昼食に歓喜の声を上げた。
母島で怪人コバテツ氏の出迎えを受ける。 豪快で大雑把に見えるけど、実はとても細やかな気配りをしてくれる人間なのだ。 定宿ラメーフの豪華な食卓。 食事の楽しみは遠征のなかで大きなウェイトを占める。 磯の上で思う存分楽しむために、陸の上では快適な環境でリラックスできるのは有難い。
初日。 日の出前にゑびす丸へ乗り込む。 予想外の南西風。 いつもの西側の沖磯は川のような潮の流れと強い向かい風でイマイチ盛り上がらず、 1時間もたたないうちに磯替え。 以後はできそうな場所を探して母島の周囲をぐるっとクルーズすることになった。 やっとコバテツの船に乗れた。 あの時のあんなことやこんなシーンを思い出し懐かしい思いがこみ上げる。 良型のクロカッポレやアカマスたちと戯れ 初日の磯は撤収。
2日目 爆風。 秀洋丸で働く若いルアーマンO君を迎え、今日も乗れる磯を探す。
30LBタックルのデッドベイトは大小かかわらずコンスタントに魚とコンタクトできるから退屈しない。 その中にも稀にドラグを引きずり出してブッタ切っていくやつもいるから常に集中していなければならない。 派手に動き続けることを常とするルアーマンO君の目には我々の釣りは地味で物足りなく見えたのではなかろうか。 ルアーに特化したスタイルは傍から見ていてもある種のカッコよさがあるが、 我々の釣りのスタイルはその面白さを文章や写真や動画で他人に伝えるのがすごく難しい。 論より証拠。百聞は一見に如かず。 一緒に磯に乗り、実際にやってみてほんの端っこだけでも伝わっていたら嬉しい。
昼食はゑびす丸特製「スパムエッグ丼」 相変わらずのビジュアル。 ひさびさに磯の上で豪快なコバテツメシを食す。 O君は自前のおにぎり。こちらもなかなか豪快。
磯は平和だった。 そんな中でもW君さすがのカンパチ。 サメに追われて間一髪のところをリーダーを取ってランディング。 この日はこれが一番良い魚だった。
母島での最終日。 早く目が覚めてしまって朝の散策。 桟橋では出港の準備をする船たち。 以前お世話になっていた秀洋丸。 自分の記憶の中ではピカピカで大きくて速い船のままだったが
今年亡くなった佐賀の釣友G氏に、 大昔にこの場所から釣果報告の電話をしたら自分のことのように喜んでくれたのをふと思い出す。 いつか一緒に小笠原で・・・と言っていた話はついに叶うことはなかったが そのG氏が送り込んだ佐賀の刺客キャプテンM氏は巨大なサワラを釣って今もJGFA日本記録に名を連ねる。 単調で地味な繰り返しだった遠征の中にもいろいろな人生が重なっていた。
乗り子は数年の修行期間を経て自分の船を持つという。 6年の修行期間を終えたH君はこれが最終日。 明日から晴れて独立という記念すべき朝に撮らせていただいた。
こちらも秀洋丸の乗り子から独立して今では押しも押されぬ立派な漁師になったO君。 かつてサメに食べられて頭だけになった大きなイソマグロを彼に持って貰い、 同じこの場所で写真を撮った。 あれから15年ぐらいは経つはずなのにO君の佇まいは全然変わらない。不思議だ。 漁港の端にはダイビングショップを併設したお洒落なカフェができている。 樹々を背に、行きかう船たち目の前に、そして右手に大海原を眺めながら 母島の島民が顔を並べて手を振るだけのさりげない見送りもまた良い。 昔と比べ格段に快適になった遠征のリズムに ちょうど馴染んだ頃に内地へ帰ることになるから ちょっとだけ名残惜しさを感じてしまった。 そして悔しいことに帰る日はいつも海は凪なのだ。
煮え切らなかったあの沖磯も今日だったら良い釣りができたのかもしれない。
そんなことを考えながら 憂鬱な帰路につく。 おわり #
by rockfist2
| 2023-12-03 14:30
遠征の場合は「磯に乗れるかどうか」が一番大きな問題になる。 かつては毎回ハラハラしながら 何度も予報を見返すことが多かった気がするから 今回こうして日々海況が整っていく予報を見るのは いい魚と逢えれば尚良し。 #
by rockfist2
| 2023-11-18 18:45
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